企業活動は1社のみで成り立っているわけではありません。多くの企業が支え合って社会や業界を形成していますが、そのうち1社に支障があっても混乱を生じることがあります。現在は悪意を持った攻撃者が、広範な企業を対象とした高度な攻撃を仕掛けてきます。これに対抗するのは、どんな企業でも1社では無理です。そこで、業種内・業種間・官民・国際など、企業の法を越えた連携が必要なのですが、言うは易く行うは難しいことです。ここでは、どのような連携がなされているかを紹介し、その輪を広げるために皆さんに考えていただきたいことをお話しします。
一般社団法人サイバーリスク情報センター
サプライチェーン・サイバーセキュリティ・コンソーシアム運営委員会議長
日立製作所でデジタル系新規事業開拓を担当し、小泉内閣や麻生内閣のIT戦略などICT政策に関与。ICT/データの利活用促進について研究や政策提言を実施。経団連ではデジタルエコノミー推進委員会企画部会長代行、サイバーセキュリティ委員会サイバーセキュリティ強化ワーキンググループ主査を務めた。14年間ICT政策に関与し、インターネット・エコノミー促進に向けた提言やサイバーセキュリティに関する提言をとりまとめた。(一社)日本サイバーセキュリティ・イノベーション委員会(JCIC)で代表理事を務めるほか、政府審議会委員など多数。